Essai 2012年1月


253.ホリデーシーズンの終わり。正月の始まり。

(1月1日更新)

 毎年・・・少なくとも私がこの会社に入って今度で3度目だが、大晦日の夜には年越しの結婚式がある。しかも何時も同じ場所(一昨年などは2件入っていたから大広間も使ったが)、昼はカフェテリアの一部として使われるサロン・ド・ヴォヤジュールで人数も100名強(サロン・ド・ヴォヤジュールのキャパシティがその程度だからだが)。しかもメニューも大体一緒だ。まあ営業が一組限定でこのパッケージを毎年商品として売っているという事だろうが、それ程応募が殺到している様には思えない(苦笑)。
 年も変わって、もっと頻繁に更新できるWeb環境も整えていきたいが、例年通り一月は年に一度の休暇を取って日本に帰るので、来月からと言うことになろう。
 とりあえずこの際には、今年もこのページは続いていくと言う事だけをアピールすべく元日更新とした。今回はクリスマスも元日も日曜日だった為、多くの会社が振り替え休みで明日まではホリデー気分だが、日本では正月が始まるのと裏腹に殆ど12月中祝っていたようなクリスマス期間ももう終わりだ。お客様もこの期間に散財するから、それもあって一月は何時もの様に一年で一番暇だ。特に二週目はこれまた例年博物館はメンテナンスの為に丸一週間休館となる。
 クリスマスも祝うが、年が明ければ神社にも仏閣にもお参りに行く日本人は宗教観が滅茶苦茶であるとよく言われる。しかし、去年のクリスマスをタイで過ごしたヒューゴは、町の飾りつけからお祭りモードまで、カナダよりはるかに大規模なクリスマスだったと言う。「タイは日本と違って国の大半が厳格な仏教徒じゃないのか?」と聞くと、「そうですけど、関係ないすよ。クリスマスは今や世界のお祭りです。イスラム教徒だって祝っていますよ」との答え。それはどうかと思うが、少なくとも宗教に関わらずクリスマスを祝う日本も、自分達が思っている程奇異な存在ではないのかもしれない。
 神社と仏閣の両方にお参りに行く事については、日本の歴史を見れば止むを得ない事だと思う。仏教を中心に持ってくるために神道の神々を仏教の守護神にしてしまい、檀家制度を作って戸籍から何から寺が管理していた様な時代があったかと思えば、廃仏毀釈で神道中心の国となり、多くの寺が神社に姿を変えるなどその時々の政治に翻弄されてきた結果がこれなのだから。


254. 開店休業の1月も終わり・・・

(1月31日更新)

 一昨日の夜日本から戻ってきた。余談だが、29日午後5時に成田を経ち、同日午後5時5分にトロント空港に到着。飛行時間僅か5分・・である訳は無いが、何時もながら時差の不思議さだ。
 もっともトロントでの待ち時間もあり(トロント-オタワ間の飛行時間は僅か45分だが)、勿論入国審査等もあり、そこから田舎であるケベック州側の我が家に帰着する頃には夜の10時近くになっていた。翌日は時差ボケが予想されたのでジョルジュが休みに(どうせ定休日はないので)してくれた。今日は何時に出勤したら良いかとメールで聞いたら「可能な限り早朝に」と言う有り難いお答え。別に今日大きな宴会が入っている訳では無いのだが、例のBal de neige(オタワの冬祭り)のイベントが金曜にあるのだ。ご丁寧に「これがNaki担当の宴会だ」とファイルまで添付してあった。早速早朝から12時間以上ぶっ続けで、時差ボケの影響もある中仕込みに明け暮れた。ファイルを見てバイキング形式ながら品数が多いなとは感じていた。何しろ温製料理のメインだけで若鶏のソテー、ブフ ブルギニョン、鱈のブールブラン添えにベジタリアン料理、これに付け合せのジャガイモのソテー、ピラフ、野菜など全てが百数十人前ずつ。冷製の数も多い。当日も含め3人いれば余裕を持って仕込めるなと思っていたが、行ってみると私自身も数えて2人でやってくれと言う。大広間の方の着席コースメニューの方にジョルジュ、マニー、デービッド以下15人ほどで当たるからだ。そう言えば去年のこの日もマイケル・スミス シェフがゲスト シェフとして参加したが、今年も幾つかのレギュラー番組を持つトロントの有名女性シェフ リン・クロフォード氏がここに参加し、自身のメニューで競演する事になっている様でこちらは賑やかそうだ。去年のこの時のエッセイを読んでもらえば一目瞭然だが、私はまるで同じ様なパターンで別イベントの責任者をしていた。しかし読み返してみると少なくとも私を入れて4人でやったのに対し、今年は2人。しかも会が始まれば(私担当のバイキングは)一気にお客様が来るわけでは無いので、私の手伝いをするヴェズナも、大宴会の方に廻してくれと言う。つまり最終的には私1人でやってくれと言うわけだ。去年の人数から考えても最終的に140名程度のお客様になる可能性が高く、1人で廻すには随分な数である。ジョルジュも、前任のマイケル・ダニエルズも私が1人、または少人数で動く事を得意とする事を知り抜いているという訳か。
 しかし別に皮肉ではなく、休暇から帰っていきなり忙しい仕事が待っていると言うのは有り難い事だとは思う。帰ってきたら店が潰れていたなどと言う前代未聞の経験を持つ身となれば尚更だ(苦笑)。